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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第7回>

2019年11月22日

11月8日(金)5・6時間目、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で明治学院大学社会学部社会福祉学科教授の金子充先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、「働ける人・働かない人に福祉は必要か」と題して講義が行われました。生徒たちは、社会学や社会福祉学からみて「働く」とは、「働かない」とはどういうことか、また福祉の対象者について考えました。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 最初に「働ける人」「働けない人」「働かない人」がどういう人をあらわしているか、自分で考えた内容と実際は違っていた。「働かない人」はほとんどいないなど、興味深くそれぞれについて知ることができた。誰を福祉の対象にするかは難しい問題だと感じた。
  • 日本はシングルマザーの生活困窮率がOECD各国の中で最も高いなど、世界の中でも福祉対策が遅いと知った。今までの「働ける人」などでの区分ができなくなった時代だからこそ、改めて全ての人がより良い生活ができる方法や福祉対策について考える必要がある。
  • 貧困や福祉は働いているかどうかで単純に決められることではないことを学んだ。貧困を理由に人を殺すことはよくないけれど、当人も良いと思っているわけではないのだろうと感じた。お金が大切なのはお金よりも大切なものがあるからであって、その支援を受けられないために犠牲が出るのはおかしいと思った。
  • 「働かない人」のイメージが変わった。労働の目的は自立しようとすることであり、障がい者は普通の生活を送ることが労働であるという言葉がとても心に響いた。
  • 現代は「働ける人」でも貧困に陥ることがわかった。福祉がこのような状況の中で、誰をターゲットに働きかけるべきなのかを考えなければならない。
  • 生活保護受給者=働いていない=ホームレスという訳ではない。働けない人の現状を知った。働いているのに貧困な人もいて、現代の働き方は複雑で解決するのは難しそうだと思った。
  • 日頃、身の回りで発生している労働は給料の発生しない労働であり、当たり前のように労働が行われている。実際はもっと工夫できるのではないか。
  • ホームレスや生活保護者は働いていないと思っていたが、実は働いていて、思っていた以上に自立していると知った。様々な生活困窮者がいるので、これから先解決策を見つけていかなければならない。
  • 現代においてホームレスは減ってきており最近あまり見ないと思っていたが、実際にはネットカフェで生活している人が増えており、問題は解決されていない。このうちの多くの人はしっかり働いていてもホームレスになっていると知った。
  • 「労働」による人間の選別が崩壊する時代に「生活保障」をどうするか。福祉の必要がない人を決めることは難しい。少なくとも一生懸命働いている人が救済されるような福祉の制度を作るべきだと考えた。
  • 現代は困っている人(働けない人)への福祉だけではなく働いている人も悩みがあり福祉が必要である、というのが印象的だった。
  • 働けているからといっていいわけではない。働いていても収入が少ない人もいる上、ホームレスも働いている。対価をもとめないボランティアのような人も存在する。介護等でやむを得ない人には福祉が働きかけた方がよいと思う。ベーシックインカムは平等で良いなと思った。その代わり税が高くなるだろうが。
  • 実際に働ける人と働けない人の線引きは難しいし、人知れずに事情を抱えた人が多くいるのだと知った。

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