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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第8回>

2019年11月30日

11月15日(金)5・6時間目、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で明治学院大学法学部法律学科主任の黒田美亜紀教授が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、「法律学からみて:成年後見制度概論」と題して講義が行われました。生徒たちは、制度を通じて社会のこと、家族のことを考えたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 成年後見制度は社会福祉とも密接につながっている。将来自分も支援を受けるかもしれないし、後見人として誰かを支援するかもしれない。成年被後見人が制度により快適な生活ができると良い。
  • 法がグローバル化しつつある。後見制度がいまだ日本には広まっておらず、諸外国よりも件数が少ないと知った。
  • 成年後見制度の現状として、法律がいかに遅れているのかが分かった。万人が使いやすい制度にするためにも、そもそもの原因である親族後見人に対する支援と意思決定支援について考える必要があると思った。
  • 今まで当たり前だと思っていた「常識」は、第三者の客観的観点による意思決定だと知り、私たちは知らず知らずのうちに強制されていることを知りました。
  • 本人の意思をくみ取るあまり身の危険が発生する場合があり、難しさがわかった。
  • 成年後見制度を契約するための判断能力がないとサービスが受けられないと知り、他者が代わりに契約できるようにした方がいいと思った。現在の法律には医療同意などは本人の意思しか認められていないが、判断能力が低い本人に意思を任せても良し悪しの見極めは難しく、本人以外の意思も認められる法律に改善すべきだと考えた。
  • 判断能力はいつ低下するかわからないから、いつでもサービスを受けられる国の制度を作るべきだと思った。
  • 日本は成年後見制度があまり促進されておらず、少子高齢化が進むこともあり見直す必要があると感じた。本人の意思を尊重しつつこの制度を広めていくには、後見人による不正の件数を減らす必要がある。
  • 障害を持っている方の自己決定権はまだ改善する必要があり、その時の社会状況によって平等であるのか考え続けていきたい。
  • 昔と比べ成年後見制度も変化している。後見人にも第三者が増えたことで環境が未整備だということが表に出てきて、様々な課題が増えていると感じた。
  • 成年後見制度は一般的には国民の1%が受けるが、日本はまだ1%に到達していない。必要な人にいきとどいていないと考えられるので対策が必要だ。
  • 人とのかかわりは大切だと改めて感じた。今まで社会の変化はゆっくり、大きくでも少しずつ動いていくという印象があったが、法を整備するには早過ぎるのだと学んだ。私は権利を持ち、法に守られて生活することにある程度の自由を与えられているように思うが、それはまだ法の網に引っかかる機会が少ないためであると知った。都合のいい「本人の意思」はあくまでも客観的な基準から成り立っている。
  • 使いづらいなどの理由をなくして後見制度をもっと認知させるべきだ。老々介護が増えるよりも、成年後見制度を利用した方が良いと思った。
  • 代行的意思決定から支援付き意思決定へのパラダイム転換に特に興味を持ちました。
  • 国内で介助が必要な人が増える中で、家族の中での支援が減ってきているので、社会後見人の支援を広めていく必要がある。
  • 後見人が医療行為に同意できないのは変だなと思った。病院に行ったり診療を受けたりすることのサポートはできるのに、その後の手術や薬をもらうことの同意ができないのなら、病院に行っていないのと同じになってしまう。判断能力を欠く人は自分で同意ができないから後見人がいるので、本人の意思を尊重するのは難しいことだ。
  • 不合理に見える意思決定を確かに私たちはよく行う。判断力がまわりより少し低いというだけでその決定を取り消されてしまうと、自由ではなくなってしまう。支援は必要だが、あくまで本人の決定の手助けが本来の仕事であることを忘れてはいけないと思った。
  • 成年後見制度にこんなにも課題があると知った。第三者後見人と親族後見人との権限の差、報酬・費用に関する公的支援の不足など、今も多くの問題を抱えているこの制度と向き合い、知っていくことが改善への一歩だと考える。

 

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