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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第10回>

2020年12月11日

12月4日(金)5・6時間目、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で明治学院大学国際学部国際学科の野口久美子先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、「国際学からみた『他者』~『人種差別』とは何か?~」と題して講義が行われました。生徒たちはまず、国際学とは何かを学び、さらに「人種差別」について、またそもそも「人種」について学びました。その後、人種差別をなくすためにはどのような発想の転換が必要なのかを、生徒たちは考えたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 今回の授業は自分たちの意見を話したり、発表したりと、参加する形式で、とても深い学びができた。白人の特徴や人物名を述べることで、ただ私たちのイメージで勝手に白人を作り上げているとわかった。それはきっと私達もそのように見られていることもあると気づけた。
  • 16世紀に生み出されたとされる”人種”という「他者」を生み出す概念は、現在アメリカで起こっている人々の”分断”の問題を考える上での1つのきっかけになると思った。”人種”問題は日本にいると見えづらいと感じるが、さらに文献を読み込んで新しい知見を吸収していきたい。「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである」という言葉の通り、いかに自分が偏った目で世界を見ていたのかを痛感した。
  • 普段、人種がどの基準で区別されているかは考えたことが無かった。しかし今回の講義で、「白人」と言っても国もバラバラで骨格も似ているようでそれぞれ違っているし、肌の色も目の色も髪の色だって皆バラバラなのだと気づいた。白人・黒人と人種を区別する考え方ができたのは、ヨーロッパが経済を維持するためだと先生はおっしゃっていた。それならもし歴史が、アフリカ系が昔から発達していて戦争にも強かったなら、黒人が優れているとされただろう。改めて人種差別ほど意味の無い悲しい概念は無いなと感じた。
  • 人種差別をなくすためにできることは、歴史を正しく伝え、理解をするということだと考える。黒人・白人という定義はなく、ただ勝手に作り上げられたものだと理解したが、起きてしまった歴史は変わらない。また、区分の定義がないとしても、事件は起き、いつの日かまた同じような悲劇が繰り返されると考える。歴史を歪曲することなく、しっかりと後世に伝えるべきである。人に好き嫌いがあることは悪いことではないが、全ての人が集まることで小さな集団では想像できなかったようなアイディアが生まれるかもしれない。今まで「黒人」と言われる人々がどれほど世界に貢献し大きな影響を与えたのか、もっと多くの人が知るべきである。
  • 最近、ブラックライブズマター運動などが話題となっていて、とても興味を持っていた。白人ではない人のことを有色人種と言っているが、そもそも白人に共通点はない。しかし、奴隷制を正当化するためにアメリカ大陸で新しい概念として作られ差別が始まり、「黒人」の概念は400年受け継がれたと知った。
  • 「人種」について、私は黒人・白人などの肌の色で決まっているものだと思っていた。しかし、それは間違いで、黒人というのはそもそも、白人が奴隷を作り出すための概念であるということを初めて知った。実際に、自分の考える「白人」を思い浮かべてみると、確かに肌の色は「白」だけではないし、目の色や髪の色も人それぞれだ。今まで以上に、人種差別が忌まわしいものだと感じた。世界でこのような差別がなくなるといいと思う。
  • 人種というのは構築されたものであって、誰がどの人種なのかという規定はなく、理論的に存在しない曖昧な概念である。私たちの勝手なイメージによって作られた概念が社会の一部となってしまったのは恐ろしい。人間を勝手に分類し、奴隷制も正当化されてしまい、黒人・白人という差別が生まれた。人種は歴史的構築物なのであるから、これから私たちが人種というカテゴリーを壊していくべきなのではないかと思った。
  • そもそもいつから黒人や黄色人種への差別が始まったのだろう、という疑問が解決出来ました。しっかりと人種差別の根源について理解し学習を深めて、自分にできることが少しでもあれば協力したいと思いました。
  • アメリカの先住民を研究の対象としている先生から、アメリカの人種差別の根本的な事柄について学んだ。「人種ってそもそも何?」「白人って誰のこと?」という問いから始まり、「そもそも白人や黒人などというハッキリとした区別はない、奴隷制度を正当化するために作られた新しい概念」という結論を聞いた時は、当たり前が覆されたと感じた。人種差別とは何なのか、何故起こるのか、など根本的な問いから考えることで、より深く人種差別について学ぶことができた。
  • 「人種」が作られた背景は、奴隷制の正統性を訴えるためだった。そのため、理論的に人種はなく、かなり曖昧なものである。しかし私は、人種差別は消えないものだと考えている。いくら真実を伝えても、綺麗事だけではどうにもならず、誰もが身をもって知ってきたものである。そのため、理想論としか受け取れなかった。
  • イメージから人々をカテゴリー化し、肌の色や髪の色など身体的特徴から黒人などのレッテルを貼り、自分と相手の間に壁を作ってしまっている。人種が白人と黒人の主従関係のために作られた言葉であり、そこに差別があるなら、今こそ使うことをやめるべきだと思った。教科書で「白人」や「黒人」の単語を見るたびにそんなものはないのに、どうして言い方を変えないのだろうと感じた。では、どういう名で呼ぶべきかと考え、出身国で分けるのが良いのではと思ったが、またそこで差別は生まれてしまう可能性がある。自分のテストの点数が悪くても、もっと下を探して安堵するように、身分や性別などの差別は人間のエゴが無くならない限り起こってしまうだろう。マルクスの考える理想の世界が実現するためには、こうした差別を無くしていくことが大切だと感じた。
  • 人種差別は完全にはなくならないと考える。なぜなら、人間は他の人より優勢でありたいため、他人の劣っている部分を探すからだ。少しでも差別が軽減されるよう、まず差別が起きているという実態を理解すべきなのではないか。
  • 白人、黒人という区別があることを当たり前に思っていた。明確に白人に共通する特徴はなく、「人種」は人間(白人)が生み出した概念であり、身体的特徴は関係ないということを学び新鮮に感じた。人種差別が早くなくなると良いと思った。
  • 人種とはそもそも何なのか、また誰のことを指すのかといった根本的な問いに対して考えることができた。今まで授業の中で黒人差別の歴史など学ぶ機会はたくさんあったが、今回先生が話された「典型的な白人というものがいるわけではなく、私たちのイメージで作られた想像の産物である」という考え方をしたことはなかったのでとても新鮮だった。優生学や社会進化論という観点から考えるのも初めてだったが、とてもわかりやすくて関心を持つことができた。
  • 人種差別をなくすためには、過去のイメージを新しいイメージで上書きするという発想の転換が必要だ。黒人に対しての悪いイメージは奴隷制を正当化するために白人が作ったものであり、それが現在の社会でもいまだに残っている。人間の肌の色という外側で判断されることなく、人間性という内側が評価される世の中に変わっていくべきであると考える。

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