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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第3回>

2020年10月22日

10月9日(金)5・6時間目、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で明治学院大学文学部英文学科の貞廣真紀先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、「他者表象を考える アメリカ文化研究って何だろう?」と題して講義が行われました。生徒たちは映像や画像を見ることでアメリカ文化とその歴史を知り、関連したクイズについて考えることで、それぞれが国の背景などを考えることできたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 授業のなかでは「アメリカの多様性」というものに関して様々な具体例に触れながら考えていった。そのなかで、オバマ大統領は就任式の演説にゲイの方を呼ぶことでLGBTQの問題について国民に訴えていた。確かに、アメリカは他の国と比べても様々な人種が暮らしているため、考えや文化の違いから差別などの問題が起きやすい状況にあるとは思う。しかし、逆に言えばアメリカは他の国よりも多くの文化を取り入れられる国でもあるということだ。だから、たとえ自分たちとは違う考えや文化を持っていたとしても、受け入れることができれば多様性の良さを活かせるような国になると思う。
  • 印象に残ったのは、白人を助けるという特殊能力をもつアフロ・アメリカンのキャラクター「マジカルニグロ」についてだ。昔アメリカでは奴隷制があり、それは教科書で教わることで、普段の生活からはかけ離れていることだった。また、いま世界中で問題になっている人種差別問題も普段の生活では実感することが少ないと思っていた。だが、言われてみれば映画などでアフロ・アメリカンが白人に奉仕する役が多いと感じた。このような問題は自分も当時者の一人だという意識が大事だと考える。
  • 最も印象に残ったのは、ディズニーの映画『南部の唄』についてである。この映画では白人の子供と黒人の子供が登場しており、黒人の洋服や立ち位置など意図してないであろう白人との違いは多少あるが、はっきりした差別は描かれていない。しかしこの映画は全米黒人地位向上委員から抗議を受けた。それは黒人差別を描かなかったからである。このことを知り、作品を作り上げるにあたって舞台となっている時代の歴史的背景を詳しく知る必要があると分かり、驚くと同時に納得した。最近「black lives matter」という言葉をよく耳にする。大阪なおみ選手は亡くなった黒人の方々の名前を書いた黒いマスクをし、多くの民衆に黒人差別問題を伝えた。過去に起きた差別問題を多くの人に知ってもらうことが大切なのだと思い知らされた。
  • 今回の授業を受けて、歴史などを含めてリアルな「国」を伝えるべきだと考えた。映画でもドラマでも歴史的事実に沿って描くことで、その国の文化や差別などたくさんのことを理解することができる。逆に歴史を無視したり隠蔽したりすると、暴動やテロが起き、やがて国際問題にまで発展することがある。これからも多くの映画やドラマである国の歴史を描いた作品は増えていくだろう。一人にでも多くの人に、その国の本当の歴史を知ってもらい、文化や差別問題などに向き合ってほしいと考える。
  • 映画の社会的背景を考えずに見ていたことに驚いた。背景を知ることでそれぞれの役に振られた監督が伝えたいもうひとつのメッセージなどを汲み取ることも出来るし、これから少し深く映画を見るのも楽しそうだと思った。
  • アメリカ的常識である文化をもっと知りたいし知るべきだと思う。多様性はもちろん大切であるしアメリカの基本的理念だが、どこまで多様性を許すのか、統制をどこまでキツくするべきか、そのバランスが難しいこともわかった。アフロアメリカンと言えば陽気で楽しいというステレオタイプが刷り込まれていたので、歴史的背景の知識を得た上で固定概念を崩して物ごとを捉えることが必要だ。
  • 「多様性」という聞こえは良いが、その内側には異なる人種を対立的な「他者」と捉え、不安定さを内包している多民族国家の根深い問題があることを痛感した。故に“和”を尊ぶマインドとは異質な、明白な対立関係がある「他者」を私たちは意識する必要があると考える。
  • オバマ大統領はアイデンティティを規定する要因(言語、宗教、性的な問題、階級問題)をもとに演説し、多様性について発言しました。オバマ大統領は単にアメリカをまとめた素晴らしい人だという認識だったので、演説の発言について初めて知りました。また映画『オズの魔法使い』は見たことがありましたが、そこにLGBTQの描写があり驚きました。作品を見るときは、歴史背景に注目すべきだということも学びました。
  • 今回の講義で最も印象に残ったのはコカ・コーラのCMである。「アメリカ第二の国歌」といわれる曲が色々な言語で歌われていて、「多様性」のメッセージが伝わってきて良いと感じた。そのためどこに問題があるのかまったく予想することができなかった。しかし、確かに日本の国歌が他の国の言葉で歌われているCMがテレビで流れていたら違和感を覚えるだろう。
  • 映画や国章、人物、歴史などアメリカの文化について知らなかったことを詳しく学ぶことができた。映画についてのクイズなど興味をひかれる事柄が多く、授業が楽しかった。ディズニーの映画が差別を描かなかったことで逆に批判を受けてしまうということに驚いた。説明を聞いてたしかにその時の時代背景を考えて作品に反映させなければいけないのか、と考えた。
  • 「this is me」の歌では、マイノリティーと呼ばれる人たちが、これは私だと言って、自らを主張しているのを知った。映画を見る時は、歴史と舞台を学んでから見よう、と聞いて、今まで自分は物事を浅くしか見ることが出来ていなかったと知りました。
  • 自分とは見た目が違ったり、考え方が違ったりする人を恐れるというのは、新しいモノや事に初めは抵抗してしまうように自然と起こってしまうものである。しかし、共存していくうちに受け入れることができるはずである。だが、思うようにいかない理由として、相手に対する無知が挙げられる。昔からの風習を守る様に人種差別を肯定化する考えを次の世代へと受け継ぎ、人種差別に対して疑問を持ち、知るという機会を奪ってしまったのだ。だから、人々が人種差別について話して合い、関心を持って人種、民族について「知る」ことが人種差別を撤廃する近道である。

 

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