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明治学院大学の先生による高校3年生への講義「教養原論」を行いました<第5回>

10月17日(金)、推薦進学コースの高校3年生を対象に、明治学院大学法学部法律学科の上代庸平教授による「教養原論」の講義が行われました。法律学からみた「他者」というテーマでお話しいただきました。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 法律は身近にたくさんあるのだと思いました。「法は空気のようなもの」とおっしゃっているのが印象的でした。知らないだけで、社会にはたくさんのルールや法があり、それを気付けるのには不利益を被るときいて驚きました。また、法を決める、変えるのは大変だなと思いました。世の中の人全員が賛同する法を作るのは不可能だなと思いました。選択的夫婦別姓のお話も様々な意見があるため、一つのルールは難しいと思いました。また、差別と区別の違いについても難しいと考えさせられました。等しく扱っているつもりでも、それが不平等を生んでしまうということに驚きました。元々の実力なども考慮しなくてはいけないのだと気付かされました。私には知らない法律がたくさんあって、もっと知りたいと思いました。貴重な時間でした。
  • 法律学から見た他者についての授業でまず法律は空気のようなものであってもありがたみをあまり感じないが、ないといけないものであること、法律を知らないことは有害であるということを知った。自分たちは知らずして法の恩恵を受けているため知らないではいけないとわかった。またなぜ人を殺してはいけないかで、倫理的視点ではなく、共生によって成り立つ社会に有害であるという視点も知り面白いと思った。差別と区別の違いで、合理的理由によるものは合法で区別といい、不合理的理由であると違法で差別というと知り、大切なことだと思った。そして自由と平等についての違いも勉強になった。自由は個人の問題で平等は他者との関係、相対的比較の問題としてあるとわかった。良く同じように使われてくる言葉で違い理解して使おうと思った。また名前は個人にとっての権利であるのかということを考えさせられた。
  • 法は知らずのうちに常に、私たちの暮らし生きることを支え、全ての人がその恩恵を受けていることがわかりました。また、人々を強制するだけでなく、国家権力を強制するためでもあることを改めて理解できました。また、法は国家における人間の共生を確保するために存在していると聞いて、ただ人々を強制するのでなく、社会を成り立たせるためには必要不可欠であり、全ての人が関わるものなのだと感じました。さらに、法は最低限の道徳であるという言葉が印象に残りました。私たちのとても身近である税金も法できまりがあり、強制手段が用意されていることなど、国を成り立たせ、私たちの暮らしを守るためにも必要で、決められているものだと思いました。そして、自由と平等は違い、もともと等しくないものを等しく扱ってしまうと悪平等を生むことがあり、一方が平等だということを押し付け、そのルールに従うことは平等を生むことにはならないのだと思いました。