高校
明治学院大学の先生による高校3年生への講義「教養原論」を行いました<第9回>
11月21日(金)、推薦進学コースの高校3年生を対象に、明治学院大学 心理学部 教育発達学科 小保方晶子准教授による「教養原論」の講義が行われました。『心理学・教育発達学からみた「他者」』というテーマでお話しいただきました。
生徒の意見・感想を紹介します。
- 他者と向き合う、他者を理解するという「他者」に1番関係のある授業だと思いました。赤ちゃんの考えていること、やりたいことを聞けるわけではないけど、研究をして赤ちゃんの色々な行動一つ一つに意味があることがとても面白いと思った。そして、赤ちゃんの自己概念などが先進国とそうでない国の間で、ガラスの多さ、リフレクションの量によって自己概念に気付くスピードが変わってしまうことがあることに驚いた。このような精神的な面は地域差が出ることがあるのに、身体的な特性などはあまり変わることがないこともわかった。それだけでなく、子どもには絶対あるイヤイヤ期にも赤ちゃんの自己主張を手助けする意味があることを知った。そして、TST(20答法)で自己像を把握できるようにすることもあるらしく、心理学であり、教育発達学を生かすといった学問の応用をすることで、より学問が進むことがとても面白いと思った。
- ワークの中で「私は」に続く文書を思いつく限りたくさん書いた。最初の方は「学生です」や「日本人です」のような外面的なことを書いていたが、徐々に「音楽を聴くことが好き」や「ミュージカルを観に行きたい」など内面的な文章を書いていることに気づき、驚いた。また、自己制御の分野では男児より女児の方が自己抑制が高いことや、クーイングが地域や周りの環境によって長さが異なるなど、同じ幼児であっても結果が違うこともとても印象に残った。私は現在青年期に入っていて、いろいろなことに悩んでいるがそれはアイデンティティの確立をしている最中であることを理解し、自分自身が納得いくまで自身と向き合っていきたいと考えた。そして、自分自身の発達について自覚していなかったが、無意識にたくさんの成長をしていたことを知れてとても面白かった。
- 今回の授業では将来、自分たちが大人になって子どもを授かったときに活かせる情報がたくさんあったと感じました。特に自分が活かせると感じたのは幼児には他者の視点から物事を見るのが難しいという3つの山問題から分かったことでした。自分は将来、もし自分の子どもが他の子どもに悪いことをしてしまった時に「〇〇ちゃんは〜〜されてどういう気持ちになったと思う?」などと自分の子どもに聞いて、相手の立場にならせようとすると思います。しかし、今回の授業で幼児には他者の視点から物事を見るのは難しいということを知りました。なので、相手の立場にならせるのではなく、「きっと〇〇ちゃんは〜〜と思ったはず」と自分が相手の気持ちを代弁してあげることが必要なのかなと思いました。ですが、相手の立場に立って物事を考えることも重要であると私は考えているため、少し大きくなったら相手の立場にならせる教育もするべきであると考えました。