高校
高校2年生 歌舞伎教室を行いました
高校2年生は6月18日(水)、サンパール荒川にて「歌舞伎体験教室」を行いました。今年度は上方歌舞伎の代表的な中村雁治郎家のお家芸「玩辞楼十二曲」の一つに数えられる『土屋主税』を鑑賞しました。短い時間でしたが、日本を代表する伝統芸能に触れることのできた大事なひと時になりました。
【生徒の感想】
- 特徴的な喋り方や、いい感じに展開を焦らして来るところ、古語で喋られていることで意味が詳細には把握できないことから来る不思議な感じが面白かった。
- 女性も役で出てきていたけれど、舞台上で演じている方は全員男性なんだと思うと、あんな高い声を出し続けたり、まるで女性のような振る舞いをしたりと、すごいと思い、途中から本当に女性のように思えていました。また、客席に背を向けて演技をしている方がいたのですが、背中からでも感情や、細かい動作が伝わってきて、そういう細かいところまでが、素晴らしい公演に通じているのだなと感じました。
- 自分からでは手を伸ばさない歌舞伎と触れ合う経験ができてよかった。特に、歌舞伎の見方と歌舞伎がセットであるのがよく、ストーリーを把握しやすく、見ていて飽きなかった。海外の方たちが日本の伝統芸能に惹かれる理由を自分自身で感じて、改めて、日本の伝統芸能の凄さ、完成度の高さを感じた。
- 初めての歌舞伎鑑賞だったけれど、現在の私たちが見ても楽しむことができる表現豊かな芸能なのだと学ぶことができた。また、音声案内やユーモアある解説があったことで作品に入り込みやすく、楽しかった。鑑賞する座席によって感じ方も変わると思うので、次回はさまざまな角度で楽しみたいと思う。
- 物語の内容自体も面白かったし、最前の席で役者さんの細かい演技の気づきがたくさんあった。実際にメインで演じている人の演技はだけでなく、舞台の脇や家の外で待機している役者さんもただ待機せず、メインの役者さんの行動や発言に合わせて細かく顔の表情を変えていたり、目線を動かしたりしていたことに驚いた。また、家に入るときにわざわざ手ぬぐいで雪を払う仕草や、パタパタした傘から雪が落ちる演出、酔っ払っている時の足のもたつき方など細かいところまでこだわっていて観客の人にリアルに感じて貰えるようになっているのだと思った。言葉の言い方や強弱だけでなく場面に合わせて大きさも変えていてその時の感情や状況が伝わりやすかった。
- 歌舞伎を見たのは初めてでしたが、台装置の工夫や役者の演技、衣装の美しさが興味深かったです。最初は戸惑いましたが、解説や説明によって理解が深まり、楽しさに繋がりました。赤穂事件という歴史的な出来事を背景に、人々の心情や友情、精神の高尚さのようなものを描いているのが感じられました。