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明治学院大学の先生による高校3年生への講義「教養原論」を行いました<第3回>

10月3日(金)、推薦進学コースの高校3年生を対象に、明治学院大学社会学部社会福祉学科の明石留美子教授による「教養原論」の講義が行われました。
社会福祉学からみた「他者」というテーマでお話しいただきました。
社会福祉とは何かを考え、グループに分かれて活発に意見を交わしながら学びを深めました。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 社会福祉がこんなにも幅広い問題を扱っているとは知りませんでした。「他者」という観点では人がいないと成立しないという点で最も相応しい学問であると感じました。人間は1人では生きていけないとよく聞くけれどその人間という存在がストレスの原因になり、悩みや苦しみの原因にもなり得ると思い難しい問題であると趣向を凝らしました。近年では特に多様性の時代だとは言うけれど、どこまでが多様性でどこからが自己中心的な思考になるのかその線引きは個人の感覚によって異なり、社会的に統一されているわけではありません。個性に悩む人にとっては誰も自分を認めてくれないという不安が人格をも揺らがせてしまうと思うので、肯定してあげることに重きを置いている考え方や接し方は素晴らしいと思いました。私は社会福祉学がこれからも誰もが幸せになれるようお手伝いをする学問であって欲しいと考えます。
  • 今までは、社会福祉とは主に、障害者や高齢者、子供たちのケアなどの分野に限られていて、それらの問題を解決するようなものだと思っていた。しかし今回のお話を聞いて、そのような何かハンデがある人のためだけではなく、今を生きる社会の全ての人の幸福を追求するためのものであると知り、割と身近な学問であることを認識した。人は何でできているのかという問いに対して、私たちが考えたのは、愛だった。また、他の人たちの意見では、思いやりや思い出などの、人と人との関わりについてのものが多かった。このことから私は、やはり人が幸せに生きていくためには人々の助け合いが必要であり、そのためには、自分の価値観だけにとどまらず、多様性を受け入れていくことが大切であると思った。今の私たちはライフステージの中では青年期で、アイデンティティを確立するための大事な時期であるため、一生懸命生きたいと思った。
  • 社会福祉学から見た他者はイメージしやすかったです。僕の中のイメージは介護士が老人ホームにいる人を介護する、障害者の人をサポートするなどを思い浮かべました。ですが、明石先生はもっと広い視野で社会福祉学から見た他者を見ていたと感じました。先生は多次元で構成されている、尊厳と人権があるなどのことを言っていました。僕がこの授業の中で一番感心したことは多次元で構成されているということです。生物心理、心理、社会の3つで成り立っていると聞いた時は新たな視点が見つかり嬉しかったです。やはり人によって経験したことも違うし環境も違うのでいろんな視点があるなと感じた。また、ストレングスとレジリエンスが生きていく上で大切だなと思いました。人間に生きていれば上がり下がりもある。だからこの2つを意識して生きていくと、いいなと思いました。