高校
明治学院大学の先生による高校3年生への講義「教養原論」を行いました<第8回>
11月18日(火)、推薦進学コースの高校3年生を対象に、明治学院大学 国際学部 国際学科 久保田浩教授による「教養原論」の講義が行われました。『国際学からみた「他者」』というテーマでお話しいただきました。
生徒の意見・感想を紹介します。
- 今回は文化を中心的に学ぶことができたと感じています。まず、最初は国際学についての話をしていただきました。その中で特に大事なものは再構築をする必要性についてです。私たちの高校生までの学びというのは、知識の体系化されたものを学ぶという形であったと思います。ですが大学からは特に国際学ではこの知識の体系化されたものを一度崩してみてそして自分でもう一度考え直して組み立て直す、そのようなものであるということを知ることができました。そして次は文化について学びました。文化という言葉は明治時代初期から、発案されたもので、文化社会また教養といった意味も含まれていました。カルチャーの語源がラテン語のcolereが語源となっていて、意味は教養を身につけるために心を柔らかくすることというものでした。私たちが身近に存在している文化というのは何なのか、そのような問いが自分の内に生まれて文化に対する興味関心がより一層湧きました。
- 今まで、相手の立場に立って物事を判断するという言葉は学校生活の中で自身の目標として何回も使ってきたが、それについて真剣に考えたことがなかったということに気づいた。自分自身からの立場でしか物事を見ることはできないため、相手のことをしっかり理解することは難しいことや、分かったように思っていても、実際は分かっていなくて、他者が大勢であれば、その一人一人によって価値観は違うということを忘れないでおかなければいけないと感じた。また、今回学んだ「文化」と「カルチャー」のように、同じ意味と思っていても、無意識に少し感じ方が異なっていることを知り、とても印象に残った。他の言葉でも、私が知らないうちに同じだと思っていても、少し異なって考えている言葉があると思うため、探していきたい。また、明治初期に新たに作られた新漢語も「自由」しか思いつかなかったため、これから時々考えたいと思った。
- 自分が見ている、思っている自分と他人から見た自分というのは違うというところにとても共感を覚えました。その関係の間に対立が起こるが知れないがしっかりと相手に向き合いながら話し合うことは大切なことだと思いました。自分の認識と他者の認識が異なることは自然なことであり、その違いが誤解や対立を生むこともあります。しかし、そのズレを放置せず、互いの視点を尊重しながら対話を重ねることで、理解は深まります。相手の言葉に耳を傾け、自分の考えを率直に伝える姿勢が、信頼関係を築く鍵となります。違いを恐れるのではなく、学び合う機会と捉えることで、人間関係はより豊かになります。今回の授業で他者と向き合うことの難しさを知れたと同時に喜びや信頼関係を築けるということも学ぶことができました。これからも相手と向き合うことを頭に入れて過ごしたいと思います。