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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第13回>

1月10日(金)、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で明治学院大学心理学部教育発達学科教授の中村敦雄先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、「小学校国語科における「他者」との出会い」と題して講義が行われました。生徒たちは、懐かしい教材にはその学年にあった成長をうながす意図があると知り、改めて学びを生かすということを考えたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 国語の教科書を通じて自分自身が様々なことを学んでいたと知った。小学生の時には気づけなかったメッセージが隠されていたのだと気づくことができた。
  • 小学校のころに読んだ物語が仲間と協力することや助け合いの基礎となっている。影響を受け、私たちの今が作られている。高校生の目から過去を振り返ってみると納得することが多かった。
  • 国によって物語の捉え方が違うと知った。この違いをお互いに否定せず1つの見方として受け入れることが大切だ。
  • 国語教材は小学生に単に物語を読んで感じるだけでなく、さまざまな考え方や価値観があることなど大切なことを教えているとわかった。異なる物語にも同じ主題があった。
  • 同じ物語を読んでも、文化や環境が違うと解釈は異なる。人間は発達していくなかで、物語の主人公に感情移入するだけでなく、登場人物を客観的に見ることもできるようになる。
  • 物語の内容との距離によってわかることが違うと感じた。「教師は自転車の補助輪であり、最終的には不要な存在になるべき」
  • 疑問を持つことが大切だということだったので、いろいろと考えました。頭の中で話題がふくらんだ授業で、脳を柔らかく使うことができ、感銘を受けました。
  • 『ごんぎつね』を読んで「ごん日記」または「兵十日記」を作り、お互いに読みあったことで気づくことがあり楽しかった。視点を変えて読まないと物語の本質がわからないこともあると知った。自分中心ではなく、他人からの見方を考えることが大切だと思った。
  • 小学校で何気なく学んだ国語の授業。その1つ1つが小学生の心理に基づいてその時に最適な内容だったのだと知りました。今の日本にいる人を形作っているのかもしれない、というのも興味深かった。久々に『ごんぎつね』を読んで、小学生の時とは違った視点で読むことができ、違う面白さを感じました。
  • 捉え方や考え方が国によって、学年が上がることによって異なるとは面白い。周りのことを理解することで本質をみつけることができる。これは自力でやらなければならない。