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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第10回>

11月29日(金)5・6時間目、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で明治学院大学国際学部国際学科の林公則先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、「『沖縄問題』とは何か」と題して講義が行われました。生徒たちは歴史などと今起こっていることをつなぎあわせ、沖縄について知り、身近なこととして考えるきっかけになったようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 沖縄のデモの映像を初めて見た。衝撃だった。「沖縄問題」という言葉で簡単にまとめられてはいけないと思った。デモをする方々の主張はわかる。しかし、それを作業する人たちにぶつけるよりも、作業をしろと指示している人たちに抗議する必要がある。きっと作業する人たちにも守りたい家族がいて、生きるために働いている。
  • 沖縄と日本の関わりを知ることで、私たちと沖縄の関係というものも見えてきた。沖縄戦での犠牲者について知ることもできた。
  • 沖縄の基地の問題は、日本政府に直接言わなければ効果がない。安全面だけでなく、騒音など、生活している人たちが暮らしやすいかどうかで考えるべき。
  • 住民、住民の行為を拒む人、米軍基地で働く人がみな、偉い人同士が決めていることに影響を受けているというのはおかしい。決めた本人たちが影響を受けたらと思ったが、実際のところはお互い個人ではなく、歴史やその国の将来のために動いているのだから、難しい話だ。
  • 沖縄の基地問題は沖縄の人達と米軍の問題ではなく、日本、そして世界の問題だ。自分たちの平和を守るためなら、沖縄の住民や環境を犠牲にしていいということではなく、他の方法で平和を実現させることはできないのか考える必要がある。
  • 今、戦争によって生じたあらゆるものを国家が沖縄に押し付けている。お金だけでなく国民の意思を尊重し私たちも学び続けなければならないと考えた。沖縄県民の声も聞かなければならないだろう。
  • 沖縄問題がテーマで、際の人について考えた。本当に基地をおくことによって平和なのかをこれから考えていきたい。
  • 沖縄で起こっている問題について、私の知らないところで自分に関わりのある人や地域を守るために声をあげ行動を起こしている人たちいるということを含め、知る機会となった。自分の国のことについて知らなかったことをより詳しく知りたい。
  • 沖縄の人への不当な扱いの歴史はひどいものがあり、最も優先されるべきは沖縄の人の意思である。沖縄で生活していない人が沖縄での反対活動を批判する現状が悲しい。沖縄県だけの問題ではない「沖縄問題」を、私たち一人一人が考えなければならない。
  • 日本全体の米軍基地の75%が沖縄にある。ニュースで耳にする普天間飛行場の問題だけでなく、高江の飛行場増設問題など、沖縄県民の日常生活をおびやかす米軍基地の恐ろしさを感じた。ただし、戦力を持たない日本が米軍を失うこともまた問題なのだろう。折り合いをつけるためにも話し合いが必要だ。
  • 沖縄の基地問題のように、見えにくいところに問題を集めるのではなく、全体で考えることも大事だとわかった。
  • 映像を見て、今まで暮らしていた土地に基地関連施設が建つのは恐ろしいことだと改めて思いました。しかも、集落の理解を得ていないし、そもそも建設する側も日本だなんてやりきれないです。なぜ沖縄はこんなに負担が大きいのか。安保について話す前に、沖縄への対策を練るべきです。同じ日本で、こんなにも事態が深刻化していることに驚きました。
  • 基地(戦力)があるからこそ、他の国も警戒するだろう。もし自分の隣の家の人が武器を持っていたら身構えてしまうと思うからだ。沖縄に基地をおくかどうかよりも、そもそも戦力をもつこと自体がよくないことなのかもしれない。