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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第5回>

10月28日(金)、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で、明治学院大学国際学部国際学科教授の青柳寛先生が対面で「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、「国際学・比較文化論からみた『他者』」と題して講義が行われました。生徒たちは、ブラジル先住民族の現地調査の話から、文化や価値観が違う中での他者理解や、相互比較を学びました。また、他者に対する物事の見方や考え方を振り返ることで自分を見つめ、これからどのように考え、行動するかを考えたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 文化を理解するには、分析だけではなく、実際に現地に足を運んで交流し、マクロの視点とマイクロの視点を取り入れる必要があるということを学んだ。また、文化は常に変化をしていくという言葉がとても印象に残った。歴史のある文化を尊重しつつ、新しい考えを取り入れることも、文化を受け継ぐことを理解することができた。まずは自分の周りの人の文化に触れることから始めようと思う。
  • 違う文化を持った人と共存することの難しさを感じました。講義内容はブラジルの話でしたが、この問題は日本にも大きな関係があると思います。今、関心のある事柄の一つは、日本でハンセン病やエイズ、被差別部落の人々に対する深刻な差別が起こっていたことです。なお続く差別に、人間の罪深さを痛感します。全ての人が同じ人として互いに尊重し合える社会を作ることができるように、生きていきたいと思いました。
  • 人間はナワバリ意識を持つ中で、自分達とは違う異質な文化が交わった時にどう対応して交流していくかが大切であるということがわかった。また、他者を理解することは他者に映し出される自分の姿を理解する自文化理解につながっていくということがわかった。
  • 国際関係を築くには躊躇をしてはいけないと思いました。自分からガツガツいってもがいて一生懸命相手と関わることが大切だと学ぶことができました。他者を通して自分自身の姿を知ることができることを知り、色々な人と仲良くなり関係を築いきたいと思いました。
  • 先住民は、顔や体にペイントをし、伝統的な衣服を身につけ、オリジナルの生活を営んでいると思っていました。今回、アマゾンがコンタクトゾーンとなり、伝統と現代が混ざった生活をしていることを知りました。若者の多くがスマホを持っており、それを利用してデモを行ったり自分たちのアイデンティティを世界に発信したりしていることに驚きました。先住民の若者たちが周りから影響を受け、伝統も変わっていることに目を向けて、本当の問題点を見つけたいと思いました。
  • 他者と自分を比較する中で「他者に映し出される自分」が見えてくるということがとても印象に残りました。自己分析をしているだけではわからない自分が、比較することで理解できるということを新鮮に感じました。また、先住民族と他の人々との隔たりやその解決に向けた取り組みについても学ぶことができました。
  • 他者・異文化理解をするためにはそのフィールドに飛び込まなければいけない。フィールドの中で経験しなければ分からないことは多く、マイクロ的な学びとなる。マクロ的に経済や歴史などを調べることも大切だと学んだ。異文化を理解しようとすることで自文化が分かり、他者理解をすることで他者に写った自分を見つめ直すことができることから、文化や社会はつながっていると思った。
  • 他者や他のものから学ぶ時、学ぶ対象にばかり意識が行ってしまいがちですが、その中に自分自身の姿を見つけ、見つめ直すことができればよりたくさんのことを得られるとわかりました。他にも、先住民族と入植者との対立と対話や、先住民族の年配の方と若者のアイデンティティの表現における意識の違いなどについて学び、人間は対立する生き物なのだと思いました。
  • 異文化との交流が果たして良いことか、ということを考えさせられた。日本は明治維新によって西洋文化へと転換し、それを近代化と位置付けて大規模に推進した。しかし、古くから守られてきた文化は形式化してしまい、文化の消失という危険性もある。このことから、「異文化理解」とは、異文化の尊重であると考える。異文化に触れることで自分の文化を見つめ直し、理解することにも繋がる。互いの文化の個別性の重要さに気づくべきであると思う。現在グローバル化が訴えられ、世界で人の平等を求める動きがある中ではあるが、文化的平等は本当に求められているのだろうか。前回のマック学に続き、文化の浸透が与える影響についてさらなる興味を持った今だからこそ、この疑問の答えを自分なりに追求していきたいと感じた。
  • 誰でも文化を創り出し、世界に発信していく事が出来るのではないかと考えた。間違えることを恐れがちなので国際交流を避け続けてきたけれど、今回の講義で相手ともがき、お互いに何が必要か考えながらコミュニケーションを取ることが国際交流だということに魅力を感じ、日本語以外の言語で行う交流への抵抗が減った。